かくれんぼ。ばんがいへん

キトルが桜子の家にやってきてまもない頃の
ショートストーリー3本です。







「おようふくをつくってもらったの」





桜子みたいなのがいい。

キトルが陽子におねだりしました。
作ってくれた洋服はちょっと違いますが
キトルはとても気に入った様子です。

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「おでかけしたの」





桜子が学校にいっている間
キトルはあちこち探検します。

お庭に出て木に登るのが楽しみなのですが

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突然の侵入者にびっくり
近所の子猫でした。

『ぼくキトルっていうの。きみは?』

『あたしはメイ。』

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たちまち仲良くなりました。
このあとキトルをのせたまま
メイはテリトリーの巡回です。



家に戻ったキトルは案の定
陽子に大目玉です。

『おおさわぎになるといっただろう。』

『でも…だれもきがつかなかったよ。』

『たまたまみえるにんげんが
 いなかっただけだ。
 そとにはきけんなものが
 たくさんあるんだ。
 なにかあったら
 どうするつもりだったんだ?』

『うー…よぶ。』

『わたしを?』

『うん!』

陽子は天を仰ぎます。

やれやれ。










「ぱんはおいしい」





桜子が用意してくれる食事は
トーストにジャムを塗ったものと
ミネラルウォーターです。

『いっただっきま~す。』

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そしてまた陽子に大目玉です。

『そんなものをたべたら
 おなかをこわすぞ。』

『おなか…いたい…。
 でも…おいしかったよ。』

キトルは目に涙をうかべながら
陽子を見上げます。



陽子はパンとジャムを調べてみました。
どうやらジャムが原因のようです。

陽子は町中のお店を訪ね
キトルに食べられそうなジャムを
探すはめになりました。

陽子は天を仰ぎ見ながらふと
思いました。

それでも昔に比べれば…。







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